
市区町村はどこまで入力する?
- 市区町村はどこまで入力する?
- 番地の区切り位置はどこ?
- どこまで省略してもいいの?
公的書類や履歴書などを書く時に、住所を記載することがあると思います。
市区町村はどこまで入力するのが正解なのか、
一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?
今回は、市区町村はどこまで書くかを具体例を入れながら説明します。
ぜひ参考になさってください。
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市区町村はどこまで書く?具体例で説明!

市区町村はどこまで書く?
市区町村とは何か?
例として、東京都・八王子駅の住所で解説します。
〒192-0083 東京都八王子市旭町1丁目
この住所の場合は、「東京都」を都道府県欄に、「八王子市」を市区町村欄に、「旭町1丁目」は町名番地の欄に記入します。
つまり公的書類や契約書類へ住所を記入する際、「市区町村」の欄に記入するのはそれに該当する部分までなのです。
この区分けは
でも調べることができます。
住所を構成する4つとは?
住所とは次の4つで構成されています。
- 都道府県
- 市区町村
- 町名番地
- 集合住宅の建物名と部屋番号
まず都道府県とは、例えば東京都、北海道、大阪府、鹿児島県などのことです。
市区町村とは、例えば大阪市、東京23区、○○郡○○町、○○郡○○村を指します。
ここで注意したいのは、この場合の区は東京都23区のみであり、
それ以外の区は町名番地に入るということです。
また○○町や○○村は、市がない場合に記載することができます。
東京都の八丈島の例も考えてみましょう。
〒100-1511 東京都八丈町三根54-1
この住所の場合は「東京都」を都道府県欄に、「八丈町」を市町村欄に、
「三根54-1」を町名番地へ記入します。
町名番地には、市の次に来る町を記載します。
〒753-8501 山口県山口市滝町1番1号
この住所の場合は「山口県」を都道府県欄に、「山口市」を市町村欄に、
「滝町1番1号」を町名番地へ記入します。
何で名前を分けているのか?
市区町村などの違いを分けているのは「法定人口」であり、人口の多さで次のような区分がされています。
・区:人口80万人以上
・政令指定都市(全国20市):人口50万人以上
・中核市(全国62市):人口20万人以上
・その他の市:人口5万人以上
流動があるので、現在の人口とは異なっている場合もありますが、
人口の数で区分されているのです。
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市区町村はどこまで書く?東京と大阪・北海道では?

東京と大阪・北海道では?
東京だけは特別!
例として東京駅で解説していきます。
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目
この住所の場合は「東京都」を都道府県欄に、「千代田区」を市町村欄に、
「丸の内1丁目」は町名番地に記入します。
東京都>千代田区>丸の内、の順であることに注目してください。
東京都以外にも、住所表記に区が入る地域は多くありますが、
区の表記を市区町村に記入するのは、東京23区のみです。
東京都にある区は「特別区」だからです。
東京23区は、地方自治体における市のような扱いとなっています。
大阪府の場合は?
地方自治法における「区」とは、
「特別区」と「政令指定都市に置かれる区」の2種類に分かれています。
東京都の特別区以外の区は「市」の下部機関に位置付けられています。
大阪の大阪駅で解説すると
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3丁目1-1
この住所の場合は「大阪府」を都道府県欄、「大阪市」までを市区町村欄に、 「北区梅田3丁目1-1」は町名番地へ記載します。
大阪府>大阪市>北区梅田、の順なので、大阪の区の位置は東京都とは違うのが分かりますね。
北海道「条丁目」の場合は?
続いては、北海道での住所によく見られる「条丁目」について解説します。
この表記は中心部でよく見られ、連番方式の表記になります。
今回は札幌駅を例に出して解説すると
〒060-0806 北海道札幌市北区北6条西4丁目
「北海道」は都道府県欄に、「札幌市」までを市区町村欄に記入し、
「北区北6条西4丁目」を町名番地に記載します。
北海道は明治時代に開拓・開墾して市街地が形成された当時、アメリカのタウンシップ制が採用されました。
その際に基盤の目状に区画整理がなされ、多くの地域で「条丁目」の住所表記に変更となります。
町ではなく条丁目という住所表記が入る地域は、
北海道のみです。
京都や奈良でも、一条・二条という住所表記はありますが、条丁目制度と関連性はありません。
例えば奈良県にある住所には
〒630-8002 奈良県奈良市二条町2丁目
というのがありますが、二条は町に当たるので扱いが違いますよね。
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市区町村がどこまでか迷ったときの判断方法

市区町村がどこまでか迷ったときの判断方法
「市区町村」の漢字がどれか一つが出てくるまで
基本的に書類等に住所を記入する際は、
市区町村の漢字がどれか一つ出てくるまでが一区切りとなります。
何度も説明していますが、東京都のみ区まで、その他は市までが基本です。
政令指定都市は○○市までを記入
大阪府や愛知県などの大都市の中には、政令指定都市と呼ばれる市があります。
そして、こういった政令指定都市には○○区と呼ばれる行政区があります。
例えば大阪市の行政区には淀川区、名古屋市の行政区は中村区などがありますね。
市区町村欄には大阪市、名古屋市までとなります。
何度もいいますが、東京都とその他の政令指定都市では、
区の扱いが異なるので注意しましょう。
○○郡○○町、○○郡○○村は全て含めて記入
地方に行くと○○市という区分がなく、郡や村で表記されている地域があります。
郡とは、市・区以外の町村を包括する区域で、町や村よりも大きい行政区域です。
ですのでこの場合、市区町村欄には○○郡○○町という記載方法になります。
例えば広島にある島に
〒725-0301 広島県豊田郡大崎上島町中野
という地名があります。
この住所の場合は「広島県」を都道府県欄、「豊田郡大崎上島町」まで市区町村欄に記入し、
「中野」は町名番地へ記載します。
つまり、
- 東京都は○○区まで
- 都道府県の次が○○市であれば、そこまで
- 住所に○○郡○○町、または○○郡○○村があれば、そこまで
だと考えたら良いでしょう。
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その他の住所記入で判断に迷ったときのポイント

その他の住所記入で判断に迷ったときのポイント
「町名」がないケースでは、市区町村欄に町名まで書こう
公的書類や契約書類の中に、市区町村の次に番地の欄が来る場合がありますね。
こうなると、町名をどの部分に書けば良いか迷ってしまいます。
町名番地の「町名」がない時は、仕方ないので市区町村の欄に町名まで書きます。
埼玉にあるイオンレイクタウンの住所なら
〒343-0828 埼玉県越谷市レイクタウン4丁目1番地1
この場合、「埼玉県」は都道府県欄に、「越谷市レイクタウン4丁目」までを市区町村欄に記入し、
「1番地1」を番地に記載します。
正確には市区町村のくくりと違いますが、番地の欄には「○丁目」は書きません。
住所省略は可能?
公的書類や履歴書だと住所は省略しない方が良いですが、
それ以外だと省略可能な場合もあります。
住居表示システムの制度により省略できるのは、次の2つのケースです。
- 住所の中に「大字」「字」が含まれている場合
- マンション名、アパート名を省略できる場合
日本では全国的に「大字」「字」の表記が入っている住所表記が多いですね。
この二つは、
郵便番号とその他の住所表記が正しければ省略しても大丈夫ですよ。
また、マンションやアパート名の場合も、郵便番号と番地町名、部屋番号が正しければ上記と同様に省略できます。
省略するなら、
7桁の郵便番号が正しく表記されているかを必ず確認しましょう。
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